自分の子供が自閉症や発達障害と分かってから、
療育や治療の方向性をじっくり考える必要があります。
自閉症や発達障害の症状は千差万別ですから、
まず、その子供の症状の特徴を把握して、
その子供に適したストラテジーを練る必要があります。
うちの子供の場合、自閉症の傾向はそれほど強くありませんでした。
又、知的な遅れがあったので、自閉症の中のアスペルガー症候群でない事も
分かっていました。
下記は一般的な自閉症の特徴です。
1、言葉が出ない。言葉の遅れ。
2、人の気持ちや感情を読み取るのが苦手
3、感覚の違い(敏感又は鈍感)
4、一定の行動へのこだわり。
5、コミュニケーションを取るのが困難
6、周囲にあまり興味を持たない傾向がある
7、クレーン現象(人の手を掴んで意思表示)
上記の特徴では、当てはまらない事の方が多かった。
人の感情の起伏は分かるし、本人も静かではあるが笑いや怒りはある。
わざといたずらをして笑うなどの、ユーモアのセンスがある。
感覚的に過度に敏感でも鈍感でもない。
人とのコミュニケーションという部分でも他人に関心をもつし、
初めて会った人とでも人見知りはしませんので、
自閉症にありがちな、完全に相手を無視とか、完全に自分の
世界だけに生きているという訳ではありません。
典型的な自閉症の症状である「特定の物や場所やしぐさへのこだわり」
「同じ動作を繰り返す」等の様なものは全くありません。
一方で、知能や言葉の発達が遅れているので、何か欲しいとか何かを
したい時に、言葉で話さずに隣にいる親の手を掴んで、
何かをさせようというクレーン現象は顕著に出ていました。
相手に自分から近づく事はしますが、
話しかけたり出来ないし、どんな言葉を相手にかけていいかわからないので、
どうやって他の子供と遊んだらいいかもわからないので、
一人で絵本を眺めていることが多いという点で、
やはり自閉症の兆候は見られますが、どちらかと言えば、
「発達障害の症状の中に自閉症の症状がいくつか混ざっている」様な状況でした。
典型的な発達障害の、知的遅れ、運動能力の遅れ、学習障害等、
兎に角、普通の子供より全ての分野で成長が遅れている事が
一番の問題で、その遅れと言うのは近所の子供と比較して2歳ぐらいから
顕著になってきており、そこに自閉症の症状がいくつか見られるという事で、
療育や治療の柱は、「知能も体力も感覚も総合的に発展させる」事としました。
「コミュニケーション能力の乏しさ」という自閉症の症状そのものは
感知する事は難しいので、他の分野の能力を出来るだけ向上させて
うちの子供がいかに普通の子供に近い、普通の生活を出来るようになるか、
また、出来る事ならいかに普通の小学校に入るかという事を目標にしました。
うちの息子が自閉症と分かってから、どんな療法が合っているのかを試行錯誤したり、
自宅でも教材等を使って、療育を試みたのですが、最初に感じた一番の問題は、
「全てにおいて無気力」という事です。
何かを教えても、それに対しての反応が薄いし、言葉を話すというか、普通の子供様に
大きな声を出すパワーもなく、運動しようとしても長い時間歩くことも出来ず、
家にいてもすぐにゴロゴロしてしまうという感じで、簡単に言えば
「子供らしい活気やエネルギーが無い」という事が全てを始めるにおいての
根本的な障害だという結論に至りました。
又、それはしゃべれないという事の原因との繋がっていると思います。
うちの子供は、そもそもほとんど発語が出来ない期間が長く、
その理由として、肺活量が弱いという事や口や舌の筋肉が弱い又は
神経系統が弱くて脳からの指令が上手く口や舌に伝わらない
等の複合的な理由があると考えられました。
これらを解決する為に、運動や感覚統合療法により、全身の気力を高めたり、
バランス感覚や運動神経の発達を促すことにより、
知能や行動能力や言語能力を複合的に高めようと言う事で、
その様な療育機関を探して、いくつかを受講してみました。
自閉症や発達障害の療法として、感覚統合療法は、
学童期になったらあまり有効ではないとも言われていますが、
6歳ぐらいまでは効果があるとも言われています。
確かに、自閉症そのものの治療にはならないと思いますが、
全ての能力において、同じ年代の子供より遅れている場合は、
いずれにしても、何か親が自宅で補助的な訓練をしなければ
なりません。
そういう点では、経験のあるプロのスタッフに任せた方がいいと思います。
又、自閉症そのものの改善にならなくとも、体力の向上や
認識能力や記憶力が向上すれば、生活の自立や活動範囲を広くする
事に繋がりますので、やってみる価値はあると思います。
うちの子供が2歳から6歳までの4年間で色々とやってみた
療育や療法をざっと時系列で並べてみると下記の様になります。
2歳:病院付属の言語療法と知能療法を各週に1時間。
(この時点では自閉症や発達障害があるとは分かっていなかった)
自閉症と分かり、ABAに1回2時間を週二回通い始める。
感覚統合の教室で運動と知育の2つのクラスに週二回づつ通う。
3歳:公立病院付属のデイケアに午前中は通う。
2歳からの1年間ぐらいは、色々やってもあまり進歩が遅く、
根本的に物事の理解力や反応が向上する方法がないかと探しなおし、
BTCで脳波療法を始める。
9月より各治療に通いやすい様に郊外から台北市の近辺に引っ越し
4歳:BTCを一時中断。
9月から幼稚園の特殊学級に入学して午前中は幼稚園に通う。
午後は感覚統合で運動と知育のクラスを受講するが、途中から
啟端感覚統合から劉式メソッドに変更する。言語クラスを受講。
5歳:9月から幼稚園の二年目となる。
午後は劉式メソッドを中心にする。
言語クラスでかなり先生についてゆける様になる。
ABAを週に二回再開する。BTCを再開。
それぞれの具体的な内容については、このブログで順次説明してゆきますが、
少し前の事を思い出しながら書いている部分もありますので、
詳細が不正確な部分もある事はご了承下さい。