Brain Treatment Center (BTC)とは?

息子が4歳になった辺りで、台北市の内湖区にある
Brain Treatment Center (BTC)に通い始めました。

まだ、世界中には広まっていない新しい治療法であり、
カリフォルニア州Newport Beach(ロスの南)を本部として、米国内では
ロスとサンディエゴも合わせて、カリフォルニアでは3か所、シアトルに1か所、
海外では、メキシコとパナマと台湾の3か所のクリニックがあります。

このクリニックは、中国系米国人のDr.Yi Jinにより開発された
「MeRTアプローチ」という脳波療法をするところで、
MeRTとは低周波の電気刺激を脳に与える事により、脳波を正常な動きに戻す療法です。

米国の南カリフォルニア州立大学と共同研究をしています。

自閉症や発達障害だけなく、不眠症や痴呆症や老化による脳機能の低下や
事故による脳障害のリハビリまで幅広く適用出来ますので、
クリニックには、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんが来ています。

台湾オフィスがアジアで唯一の拠点ですので、
マレーシアや香港や日本や韓国や中国からも治療に来る方達もいます。

現在、東京オフィスの開設も進められている様で、日本でも大きな反響が
あると思います。

恐らく、このブログが日本語で書かれる世界初の体験談であると思います。

治療法とその特徴

この療法は、脳神経外科等の医学界で正式に認められている訳ではありません。
健康保険等の対象外の療法です。

又、自閉症や発達障害は、現代医学では原因が完全に究明されていないので
根本的な原因を治療する事は不可能とされているという事も有り、
そもそも、自閉症や発達障害に関するいかなる治療法も公式には
認められていません。(精神科の薬で一時的に症状を緩和する事は除く)

以前のホームページにアップされていた動画では、自閉症の子供の親の体験談や
自閉症の子供がこの治療を開始して約1年後にはアルファベットの
文字を書けるようになったり、事故で脳に障害を負って、行動に障害を
持つようになった青年が回復する様子等を見る事が出来ました。

この療法は弱い電気刺激を脳に与える機械の端末をおでこや頭部側面に当てる事を
間隔を開けて何回も繰り返す療法で、1回の治療は30分程度です。

機械にコードで繋がっている黒いハンマーの様な形をした端末が
ボタンを押すと、「ダッ、ダッ、ダッ」という音がして、
それを10秒くらいおでこに当てて、少し間をおいて繰り返すというだけです。
震動はなく、音だけがします。

この機械はTMS装置と呼ばれており、大手の総合病院等にもありますが、
その使い方や、脳波診断検査で様々な脳波の波形から独自の診断をして
どの脳波が弱いのかを分析するという「解析システム」やそのデータからの
「治療アプローチ」や各症状への応用の幅が違います。

専門的に言えば、これをMeRTのアプローチと呼び、脳波解析を使用して、
脳のさまざまな領域がどのように機能しているかの画像を作成し、
その解析に基づいた非侵襲性神経変調による治療を目標としています。

※非侵襲的(ひしんしゅうてき)とは、「生体を傷つけないような」という意味で
皮膚の切開等の手術を伴わないことを指します。

弱い電流を組織内に誘起させることで、脳内のニューロンを活性化させる方法で
既に有名なのはrTMS療法で、rTMSは様々な神経症や精神病(特にうつ病)に
有効とされています。

rTMSは上記の治療法として米国食品医薬品局(FDA)の認可を得ています。
総合病院等にあるTMS装置はBTCのMeRT装置とほぼ同じですが、
元TMS装置の研究者でもあったBTCのDr, Yi JInが脳波の独自解析システムを
開発してTMS装置を独自の使い方をするというのが、
MeRTアプローチです。彼はこの分野で、米国で6つの特許を取得しています。

又、Brain Treatment CenterのMeRTアプローチもうつ病の治療法として
米国食品医薬品局(FDA)の認可を得ています。

定期健診の診断書は、米国本部にいるアナリストが分析して
カラーの脳波に関する断面図や波形図入りの詳細なレポートを
各オフィスに送られてきます。

この解析メソッドとMTS装置を使った治療アプローチが
BTCのオリジナルノウハウなのです。

脳のどの部分の活動が活発か又は弱いのかという図や様々な波形図、
例えば「frequency」(頻度)という電波図では、
脳の活動の頻繁性で、自閉症や発達障害の人はこの波形で波が小さいのですが、
逆にあまりにも波が大きすぎても、落ち着かないので良くない等の
様子が分かる訳です。

この様なレポートを前回と比較して、治療効果の有無や
その後の治療の参考にして行きます。

工学系や医学系では世界でもトップクラスの大学である南カリフォルニア大学の
研究者等と共同セミナーや共同研究をしており、
この療法により様々な障害に良い影響が見られるという臨床結果までは
知られていますが、その理論と症状の改善の関係性についての
医学界の認知がまだなされていないという状況の様です。
(これはMTS療法も同じ)

現在、自閉症や発達障害に対する「治療法」という物はありません。
ABA等の訓練を通じて、認知力や反応や行動力を高めたりして、
より自立した生活ができる様に訓練する方法はありますが、
自閉症や発達障害そのものを治療する方法というものはないのが現状です。

ADHD等は薬で一時的に精神を安定させたりも出来ますが、
障害そのものを治す薬はありません。

そういう意味で、BTCメソッドは非認可ながら自閉症や発達障害に対する唯一の
「治療法」という事が出来ますので、治療費は高いのですが、
この方法を頼って海外からもオフィスを訪れる患者さんも多いのです。

うちの妻は、このメソッドを台湾人の評論家が書いた、世界の様々な医療法の紹介の
本で「ロスに自閉症の治療法を持ったクリニックがある」と知って、
調べてみたら台北にもオフィスがあったというのが最初のきっかけです。

台湾オフィス

台湾では、総合病院の隣のビルにオフィスがあり、BTCの治療オフィスに在籍している
4名のドクター達は脳神経外科医であり、何人かは隣の総合病院の医師として
働いている医師が掛け持ちしているのです。

日本人の感覚だと、勤務医が他の仕事を掛け持ちして良いのだろうかとも思いますが、
総合病院の脳外科と技術提携交流という形の様です。

治療期間や料金について

通常は、1か月(20回)の通院を1か月続ける事になります。
その後、脳波定期検査で効果を見ながら、数か月の休憩期間を入れるか、
そのまま更に2か月続けるかの判断をする事になります。

この時点で、ある程度の効果を得て満足して終わりにする場合や
効果があっても、予算の問題で終わりとする場合もありますし、
逆に、自分には合わないと判断した場合は、ここで終了する方もいます。

もし、合わないと判断した場合は最初の1か月で終了する事も可能ですが、
脳波の定期健診の分析結果により、本人やご家族から見て、顕著な効果が
実感できなくとも、分析結果で改善が見られる場合は、継続する方もいます。

治療の流れとしては、最初にEEGという脳波診断をして、
5回のテスト治療をして、更にEEGの脳波診断をします。

それから、2週間(10回)の治療をしてから、
1か月(20回)の治療をした段階で、続けるかしばらく休憩するかの
判断をします。

料金は、1か月(20回)でUS$11,000ですが、
台湾の場合、2017年からUS$8,000の割引価格になっています。

ずっとこのままの料金なのか、今後は元に戻るのかは分かりません。
お試しコースとして、1週間(5回)でUS$1,000で体験出来るコースもあります。