運動教室や感覚統合療法

他の記事で照会した劉メソッドの他に、うちの子供は運動のみのクラスも
週に1回通っています。

私が一番お勧めする劉メソッドは、色々な療法の複合的なクラスですが、
その他の教室で感覚統合療法的な運動クラスを体力向上の一環として取っています。

子供の体力やバランス感覚の向上は、脳や感覚統合に良い影響を与えますし、
子供の気力の充実にもなりますので、ただ公園等で走り回るだけでなく、
専門家が組んだプログラムに沿った運動クラスも自閉症や発達障害の子供に
有用だと思います。

うちの子供は3歳頃に結構早く走れる様になりましたが、
それでも走るときの手の角度や体の角度がまっすぐでなく、変なくせがありました。

普段歩いている時も、ちょっとヨタヨタした様な感じで手をつないでも
かなり体重をかけて寄りかかってくる様な感じでした。

特に手をつないでも長い距離を歩けずに、すぐにだっこやベビーカーに
座りたがり、体力不足は明らかでした。

普通の子供は、2、3歳になると自分で歩きたがるものです。

うちの子供は、脳と体の感覚が上手く統合されていなかったのですが、
とにかく、まずは普通に自分で歩けて、普通に走れるようになるという
事を目標に体力向上を図りました。

最初に行った感覚統合系の運動教室は、永和区にある「啟端感覚統合」です。

啟端感覚統合ホームページ

この学校の創始者の呉端文校長は、米国で自閉症や発達障害の児童教育について学んだ方で
感覚統合療法だけでなく、部分的にABAその他の療法も取り入れていますが、
まずは、「体力と感覚の向上が全ての基礎土台となる」という考えで、
体力向上のクラスが中心でしたが、運動をしない言語や知育を中心とした認識クラスも
取る事が出来ます。

この教室で一番勧められたのが、ブランコです。
とにかく毎日ブランコを最低10分はやった方が良いと言われました。
ブランコは、脳内のバランス感覚が刺激されて、運動神経だけでなく
脳全体の神経にも良い影響を与えるという考えの様です。

又、毎週宿題としての課題の紙を渡されます。
例えば、色とその呼び方をマッチさせる練習をするとか、
手を上げてと言われたらあげられるようになる練習をする等の課題です。

この教室は、総合的な訓練をしてくれて、ビルの3フロアを占める設備やスペースも
非常に充実しており、先生もマンツーマンで指導してくれるので、
施設としては申し分ないのですが、

うちの子供の体験談としては、週3回で半年ぐらい通いましたが、
あまり効果が上がりませんでしたので、通うのを止めました。

それぞれの子供の症状は違いますので、効果がある子供もいると思います。
常に奇声を上げている症状の重い子供も来ていましたので、
知育よりも、体力をしっかりさせて自分で歩いたり、自分の身の回りの事を
少しでも出来るようになったりする事により、生活のクオリティーを上げてゆく
という点ではいいと思います。

しかし、うちの子供の場合は、まずは相手の言っている事を理解する事や
何を指示されているのか理解する様な部分がしっかりしていなかったので、
結局は先生の誘導の通り、運動では何となく従って動いて、
知育では何となく知育玩具等をいっしょに行う様な感じで、
根本的な部分であまり向上が見られなかったので、方針を変える事にしました。

そこで、新しく始めたのが、

1、BTCによる脳波治療
2、劉式視聽動訓練

で、引き続きABAのクラスも週何回か並行して通う事にしました。

BTCによる脳波治療も劉式視聽動訓練も、このブログの他の記事で紹介していますので、
ご興味があればそちらを参考にして下さい。

啟端感覚統合と劉式視聽動訓練は、ホームページなどを見ると
似ていて、どこが違うのか分からないと思いますが、

劉式の方が、各運動訓練等をとっても「目的がより明確で規律がある」という事や
運動の中にも、知的な認識力を向上させる要素が複合的に取り入れられている
という点が違います。

例えば、ボールを投げ受けする訓練でも1から100まで子供に数えさせながら
行ったり、バスケットボールを床につく訓練でも同じく100まで数えさせたり
して、運動と感覚向上と認識力と言語力を複合的に鍛えているという事です。

途中で、子供がダラダラしたりごねたりしても、先生は子供の言う事を聞かないで
まずは、何をしたいのか話をさせたり、泣き止むのをやめるまでは、
両腕を掴んでシャキッとさせるという風に、見方によってはスパルタかもしれません。

この辺が合わなくて、劉式を避ける親や辞めてしまう親もいる事は確かです。

しかし、しばらく通ってみて、10まで数を数える事すら怪しかったうちの子供が
100迄数えられるようになったり、さらには数を数えながらもボールを床につく
という動作が出来るようになったのには驚きました。

各先生も大学の教育学部等で児童の発達に関して専攻した方達で、
厳しいながらも、忍耐強く子供に愛情をそそいで、行動目的を達するという
情熱が感じられたので、現在までずっと続けています。

この辺は担当の先生との相性なのかもしれませんが、
うちの子供は、女性の担当の先生になついていますので、
厳しさと愛情のバランスがあるのかなと思います。

その他の運動クラス:
拉第石心理諮商所

この教室では、先生と生徒がマンツーマンで約1時間のトレーニングをします。

トランポリンや踏み台やブランコを使ったトレーニングや
ランニングや屈伸や腹筋等の基礎体力向上の運動から
子供用のラケットを使ってボールを打つ等の道具を使った運動までを行います。

自閉症や発達障害の子供だけでなく、運動神経が良くない普通の子供も
参加しています。

運動や遊ぶ場所

台湾の各地域には公立の親子館という施設があります。
日本で言えば、児童館というイメージです。

利用料金は無料ですが、曜日や時間帯によって、
利用出来る子供の年齢を区分けしている所が多いと思いますので、
スケジュールを確認して訪問すると良いでしょう。

マットやクッション素材のアクティビティー道具等があったり、
パズルやブロックなどのおもちゃや本がおいてある所もあります。

人気のある親子館は人数制限で、入れなくなる事もあります。

室内に大きなジャングルジムやマットやボールプールがあって子供達が自由に
遊べるような施設も各書にありますが、これは民営で有料です。

例えば、有名なのは京華城デパートの中にある「子供城」で、
すべり台やスポンジ玉の大砲等で遊べる大きな空間と
積み木やパズルやブロックで遊べるような空間が併設されています。

又、有料ですが、体操教室として、Gymboree(ジンボリー)というアメリカの
フランチャイズチェーンの体操教室も各地にあります。

ここは、子供がよじのぼったり、くぐったりする様なトンネル等の
子供Gymが充実していて、その様なGymや道具や音楽を使って、
先生が複数の子供達に遊びながら楽しく運動をさせる場所です。

劉氏視聽動訓練メソッド

感覚統合の療法は3つぐらい行きましたが、最終的にうちの息子には
劉氏視聽動訓練メソッドが一番合っていると感じて、現在も続けています。

劉氏視聽動訓練ホームページ

劉氏視聽動訓練は台湾全土に10校の分校があり、中国大陸にも5校の分校があり、
台湾でも屈指の規模の療育の教室だと思います。

1979年に子供の能力開発や学習障害児の訓練教室として、創始者の劉弘白博士が
設立して、40年近い歴史とノウハウの積み重ねがあります。

現在は、劉博士の二人の息子さんと娘さんも運営陣や講師として参加しています。
皆さん米国の大学院で教育学の修士や博士号を取得しています。

実は、劉式の噂は以前から聞いており、子供が3歳ぐらいの時に自宅の近くで
元劉式の先生が個人で体操クラスを行っていたのですが、その先生のクラスを一度、
体験入学した時に、とてもスパルタ形式に感じたので、しばらくは避けていました。

その体験入学では、とにかく1時間ぐらい休みなしで、子供がだらけても
先生は助け起こしたりせずに、「ほら、立ちなさい!」と大きな声を
かけたりして自分で立たせ、決して甘やかさずに、とにかく子供に
体力をつけさせるという方法でした。

体験クラスの後に、先生に言われたのは、
「とにかく、いま厳しくして規律と体力をつけておかないと、今後子供が、
規律を覚えるのが難しくなる。週4回は来た方が良い」と言われました。

私は、その通りだと思いましたが、うちの奥さんは敬遠して
結局は行かなかったのですが、その後、病院付属の療育教室でのママ友から
劉式の本部校に通って、1か月通って子供がしゃべれる様になったという事で、
強く推薦されたので、うちの子供も劉式にいかせる事にしました。

劉式の分校では、それほどスパルタでなく、また体操だけでなく、
知育や感覚統合トレーニングも行っているので、好印象を持ちました。

また、1回で40分を二クラス取る事により、子供を1時間半ぐらい預けられるので
親が自分の事をする時間も取れる点も良い点です。

多くの療育関連のクラスは大体1時間で、2時間弱ぐらい
子供をあづけられるところはあまりありません。

我々が通っている分校は、ビルの2階と3階のフロアを全部劉式が使用しており、
3回が事務所で2階が教室ですが、運動スペースと、各パーティションで仕切られた
勉強コーナーがいくつもあります。

運動スペースには、よじのぼるネットや雲梯やトランポリン等の設備があり、
ボールや縄跳び等の道具もおいてあります。

ベーシックセオリー

VAS教育メソッドという独自のセオリーを中心に子供の能力開発を指導しています。
VASというのは、Visual, Auditory, and Sensory-Motorの略です。

基本的には、一人の先生が2、3人の子供を50分間指導する形式ですが、
追加料金によってマンツーマンを依頼する事も出来ます。

マンツーマンだと50分で1200台湾ドル、二人で800ドル、四人で400ドルですが、
四人でやっているのは見た事がありませんので、三人ならお得だと思います。

元々、劉式は子供の総合的能力開発方法であって、
自閉症や発達障害の療育だけを対象としている訳ではありません。

ですので、劉式の建物に行くと、普通の子供も障害のある子供も
同じフロアでそれぞれのメニューを先生と一緒にこなしています。

劉式では、知能の発達だけが、子供の成長や発展の尺度とはとらえていません。
子供の知能と年齢は、必ずしも子供の学習能力や行動能力を適切に反映してない
ので各能力の向上を目指す。

劉式でいうところの学習能力とは、聴覚的および視覚的な知覚における鋭敏さ、
および迅速な反射作用を兼ね備えたもので、感覚を総合的にトレーニングする
というセオリーです。

ABAと似ている部分もありますが、その着眼点は少し違います。
例えば、ABAは、社会的相互作用の能力や言語障害の改善に重点を置いていますが、
劉式ではこれらの特徴の背後にある根本的な理由に対処しようという考えです。

1、視覚を通した認識 (Visual)
2、聴覚を通した認識(Auditory)
3、運動能力(Sensory-Motor)

視覚を通した認識のトレーニングとは、パズル等で色や形を認識したり、
クレヨンで線や丸を書いたり、紙の上で迷路をやったりします。
運動能力のトレーニングの中にも視覚トレーニングを兼ねている
ものもあります。

聴覚を通した認識のトレーニングとは、主に、言葉の聞き取りや
聞いたことを覚えて繰り返す記憶力の訓練や、それを言葉として音に出す事も
含まれています。
運動能力のトレーニングの中にも聴覚トレーニングを兼ねている
ものもあります。

運動能力のトレーニングとしては、屈伸や腹筋等の基本運動の他、
トランポリンや平均台歩行や綱昇りやブランコなどでのバランス感覚トレーニングや
ボールを使っての投げと受け取りや床への玉つきや縄跳びやフラフープ等をして、
動的な物への視覚認識も兼ねた運動能力向上を行います。
この辺りは、一般的な感覚統合療法と重なります。

特に、動的能力トレーニングで劉式がユニークなのは、バスケットボールを
使った床への玉つきです。

100回を目途に数を数えながら、球をついたり、次のステップとして
ボールをどちらかの足でまたぎながら球をついたり、さらには両方の手で
ボールを床について数を数えたりと、大人でも難しい様な事を障害のある
子供が出来る様になるのは驚きです。

明らかに、子供の運動能力は上がりましたし、
体にも随分、筋肉がついてきたと思います。
物事の理解力や会話能力も向上したと感じます。

但し、劉式はそれなりに厳格ですので、親御さんによっては厳しいと
感じる方もいると思います。

例えば、子供がごねはじめて泣いたりしても、まずはしっかりと泣き止んで
シャキッとするまでは何の要求にも応じません。

つまり、子供をなだめたりあやしたり、抱いたりして落ち着かせるという
事はしないので、一見すると、「まずは落ち着かせないと、大人の言う事が
頭に入らないのではないか?」と思いますが、

例え、最初は大変でも、子供の要求を簡単に受け入れるようなクセが
ついてしまうと、後々、大変になるという考えです。

これは、ABA等でも同じですが、
例えば、子供が泣いても抱き上げてはいけないという事です。
だっこするという事は、「ご褒美」なので、
泣いたことにご褒美を挙げれば、今後もその方法で意思疎通を
する悪いクセがついてしまうので、
泣き止むまではだっこしないという事です。

但し、おうちで親がこれをやってみると、なかなか大変な事だと思います。
私も、とにかくまずは、直ぐにだっこしないでせめて最初に「ストップ!」と
言う様にしました。