トイレトレーニングの工夫

普通の子供にとってもトイレトレーニングや自分でご飯を食べるトレーニングは
大切だと思いますが、自閉症や発達障害の子供の場合は、もっと大変だと思います。

特に、自分から尿意や便意を伝えると言うコミュニケーション能力が低い
子供は、なかなか前に進まないのではないでしょうか。

うちもそうですが、皆さんが一番不安に思うのは、
「このままずっと、自分でトイレが出来なかったらどうしよう」という
漠然とした不透明な見通しだと思います。

トイレが自分でできなければ、小学校の特殊学級や支援学校等にも
いけないのではという、進学上の不安もあると思います。

うちの場合、まず、おしっこについては、育児書などをみると、
「まずはおしっこでも座ってする事から始める」と書いてあるので、
とにかく定期的におまるに座らせてみたのですが、
タイミングが合わないのか、全くおまるにしませんでした。

ベネッセのしまじろうの台湾版等を見せて、尿意をもよおしたら、
親に言う様に誘導しようとしたのですが、
自閉症のせいか、自分の意思を相手に伝える事が上手く出来ません。

おむつがなかなか取れずに4歳くらいまではずっとおむつでしたが、
4歳ぐらいになると立ったまま、大人の便器に届くぐらいの背の高さに
なったので、2時間に1回ぐらい定期的にトイレに連れてゆくと
立ったままおしっこが出来るようになりました。

うちの子供の場合、おまるで座っておしっこが出来るようになったのと
立ったまま大人の便器でおしっこが出来るようになったのは、
ほぼ同じくらいのタイミングだったと思います。

普通の子供が2歳ぐらいで出来て、自閉症や発達障害の子供が3歳
ぐらいで出来る事が、うちの子供の場合は4歳ぐらいになって
やっと出来るようになった感じです。

コミュニケーションに関しては何かを「食べたい」「飲みたい」以外の
事は、子供の方から殆ど他人に自発的にはしゃべりませんでした。

「これは何?」等の質問をすれば返答したり、
高い所にいけば「高い」と言うぐらいの言語能力だったので、
尿意を伝えると言う様な事は、5歳くらいまで出来ませんでしたので、

兎に角、寝起きや食後や就寝前等の定期的な基本タイミングを決めて、
その他の日中は2時間に1回くらいの頻繁にトイレに連れて行って
便器の前に立たせるという繰り返しでした。

3歳、4歳辺りはずっとその繰り返しでした。
自閉症の子供でも、トイレは自分で出来る子供もいて、
うらやましいと思いました。

この定期的な時間に便器の前に立たせると言うのは、ある程度
尿意を親に伝えられるようになった今でも同じです。
自分でパンツを下げたりあげたりも出来るようになりました。

夜もおねしょしてしまうので、4歳くらいまでは夜はずっとおむつでしたが、
5歳近くになると、膀胱の容量が増えたり、ある程度こらえて我慢したり
する能力が向上して、寝る前にトイレに行かせれば、朝までは大丈夫に
なりました。

体が大きくなって、おむつのサイズが特大になってきた4歳の時期に、
工夫として、昼間はおむつから普通のパンツに切り替えて、
トイレトレーニングパッドを中に入れました。
夜寝るときは、おむつに履き替えて、おねしょをしなくなった時点で
おむつは完全に辞める事が出来ました。

このおむつからパンツへの切り替えは本当に難しかったです。
小便や大便をおもらししてしまった時に、おむつの方が処理は
遥かに簡単なのですが、あまりにも高性能で中がサラサラしているので、
おむつだと、おしっこ等をした「感触」がなくて、
本人も不快感がないので、おもらしを気にしなくなってしまうという
弊害があり、例え、おもらしや大便の処理が大変であっても、
どこかの時点でおむつから離れなければなりません。

最初は、トレーニングパッドでなく、洗って再使用が出来る
生地が厚いパンツをはいていましたが、
洗うのが大変なので、普通のパンツに使い捨てのパッドを入れる事に
変更しました。

パッドは、最初はPegion等の日本製を使っていたのですが、
容量が小さくて、小便も大便も支えきれなくなりましたので、
米国製のcharlie banana disposable insertsを取り寄せて
使いました。

但し、ある時期からパンツのみに切り替えたとしても、
それで完全に卒業という訳では無く、定期的にトイレに連れてゆくタイミングを
うっかり逃したりすると、急に、所かまわず、ジャジャーっとおしっこを
してしまった事もあります。

家にて、床が濡れているので、何でだろうと思ったら、
子供のズボンのスソから漏れて来たおしっこの水たまりだった事も
何度かありますし。

場合によっては、エレベーターの中で、何の前触れもなく急にジャーっと
出て来た時もあります。半ズボンだったので、本当に、滝の様に下に
流れ出て来てびっくりした事もあります。

おしっこに関しては、子供を見ていて気づいた点は、
ある程度の年齢になると、溜められる量が増えて、トイレに行く間隔が
長くなるので、こちらもトイレに連れてゆく間隔をある程度調整出来る
様になる事と、夜のおねしょがほとんど無くなるというメリットがあり、

又、脳や体の成長により、子供が自分でするかしないかをある程度
コントロールできるようになるので、心配しないでも、
どんなに遅い子供でも成長すれば出来るようになる様です。

とは言っても、うちの子供は自閉症や発達障害の子供の中でも特に遅い方でしたので、
現在、4歳ぐらいでもまだトイレが出来なくてあせっている親御さんには
こんなに遅い子供もいるのだという事で、励みになるかと思います。

自閉症の子供の例なので、この様な事はどの育児書にも書いてないし、
誰も教えてくれないので、親としてはこれがずっと続くのかと言う
不安と処理する時の大変さでかなりのストレスでした。

尿意をコントロールするのも脳の働きなので、自閉症や発達障害の子供は
特に遅くなると思います。

便器の前に立たせても何も出てこない理由の一つは、自分で押し出す
感覚が分からないとか、脳から押し出す指令が上手く伝わらない事ですので、
脳の成長と共に少しづつ出来るようになる様です。

さて、大便の方ですが、こちらも時間を決めておまるに定期的に座らせるところ
からスタートしましたが、4歳ぐらいまで全く反応無しでした。
4歳ぐらいになると、たまにおまるの中に出してくれる様になり、
脳の機能が発達してくると自分で押し出す感覚が分かるようになった様で、
「うん、うん」と力む様になり、ある時期からは座ると、すぐに出るように
なりました。

しかし、それまではパンツの中に急にしたりする事が多かったのですが、
パンツの中のパッドで受け止められたので、多少パンツが汚れるぐらいで
処理出来ました。

その後、パンツの中のパッドも卒業して、パンツのみにしてたのですが、
いつも完全にコントロール出来るわけでなく、おなかの調子の悪い時などは
いつのまにかパンツに直接してしまいその始末が大変でした。

柔らか目の時は、パンツから漏れてズボンにまで広がって、
両方を交換して洗うのは、時間もかかるしなかなか大変でした。

発達障害の子供を持つ親や痴呆性の親を世話している人にとっては、
時として子供や親の症状そのものにまつわる心配や作業よりも
下の世話が目の前の生活の一番のストレスや大仕事になる事があると思います。

自閉症や発達障害の子供が、大便をある決まった時間帯に、座ってからすぐに
出来る様になるのが難しい理由は、
やはり脳の働きが弱いので、便意を感じてから我慢が出来ずないという
脳と神経の関連性の問題や、コミュニケーション能力の低さから
親に伝えられないので、すぐに外に出してしまう様です。

うちの子供場合、最初の頃はパンツの中にする時は、立ったまましてしまいました。
おむつの時は、いつのまにか立ったままパンツの中にしており、
その習慣の延長線上にあったので、
逆に座った場合だと、どうやって力んで押し出すのかと言う
感覚が分からなかったようで、とにかく座って出来る回数を増やして
その感覚を掴ませて、立ったままでするのが違和感がある様に
思わせる様にしました。

たったままパンツにする場合、一瞬子供の動きが何かを思い出したように
止まりますので、そのタイミングでおまるに座らせると、
おまるの中にしてくれますので、もしタイミングが合えば
「座って押し出す」という感覚を掴む回数を増やしてゆく様にしました。

これも脳の成長と共に状況は改善するまで、怒らずに辛抱強く
待つしかないと思います。

大便は1日に1回なので、そのタイミングを合わせるのが
非常に難しいと思います。

なので、子供のタイミングに合わせると言うより、朝とか昼食の後とか夕食の後とか
親が時間を決めて、その時間は少し長めにおまるや便器に座らせるようにして
子供の方がその時間が大便をする時間なのだと認識して、自分で押し出すように
誘導するのが一番だと思います。

5歳ぐらいになると、「大便」と自分で意思を伝えられるようになり、
その時にトイレに連れて行けば、大人の便器でも出来るようになりました。

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